個人投資家はお金持ちじゃなく普通の人!なんと平均年収は423万円!

個人投資家と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?
皆様の個人投資家はお金持ちのイメージがあるでしょう!
しかし実際には個人投資家はお金持ちではありません。
日本証券業協会の2020年の「個人投資家の証券投資に関する意識調査(概要)」によると、個人投資家の平均年収は423万円で一般的な平均年収と変わりありません。

個人投資家の年収は7割が500万円未満

個人投資家は年収が1,000万円以上の比較的ハイソな家が多いと思っている方もいるでしょう。

しかし、実際はそんなにお金持でない個人投資家がほとんどです!
個人投資家の証券投資に関する意識調査(概要)を見てみると、先ほど記載した通り、個人投資家の平均年収は423万円です。
2020年9月に発表になった国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は 436万円ですので、個人投資家の平均年収は日本人の平均年収よりも低い結果です。

 

そして意外なことに年齢層の高い60代以上の年収は500万円未満が7割ないし8割を占めているということです。
また、20代・30代の若年層も年収500万円未満が6割以上を占めています。
全体で見ても、個人年収は「300万円未満」が45.1%、500万円未満が69.8%を占めています。

この年収分布を見ると、個人投資家は決してお金持ちではなく、そこら辺にいる人と変わらないということです。
私自身も普通のサラリーマンですので、なにも特別なお金持ちではありません!

金融資産の金額は年齢が上がるにつれて増える

個人投資家の年収が普通なのがわかりました。
それでは、個人投資家は金融資産をどれくらい持っているかを見てみましょう!

 

金融資産保有額は、1,000万円未満が過半数(56.3%)を占めており、年代が上がるにつれて金融資産は増えていき、60代以上では半数以上が1,000万円を超えています。
20代~30代の約8割(84.3%)が金融資産保有額1,000万円未満で、300万円未満が半数近いです。
若い層はまだ、金融資産は少ない状況ですが、徐々に資産が増えていきます。
平均保有額の平均は1,610万円となっており、年代の高い層が平均保有額を押し上げています。

ただ、60代以上の長年投資をしている方の保有金額が多いということは、投資を長年やればやるほど資産が増えていくことがわかりますね

投資目的は長期保有が過半数!

株式の投資方針は、「概ね長期保有だが、ある程度値上がり益があれば売却する」が51.3%と過半数を占めています。
つまり、投資の基本の長期投資を実践している方が多いということ。

面白いことに、金融リテラシーが高い方の方が長期投資を行っており、金融資産額も多いということです。
調査では金融リテラシーが高い人ほど平均年収は70万円ほど高く、平均金融資産額も400万円ほど多いです
明らかに相関関係があるので、金融リテラシーが高い方が資産運用に成功しているということでしょう。

金融教育を受けた経験は80%以上の方が金融に関する教育を受けた経験がありません。
日本の金融リテラシーは少しずつは上がっていますが、まだまだ金融に関する教育は足りていない状況です。
投資は間違った投資をすれば、すべての資産を失う可能性もあります。
金融リテラシーをどうやったら高められるかは日本の大きな課題でしょう。

新型コロナの影響でも投資は積極的!

2020年は新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。
そのような中、個人投資家に与えた影響も調査をしています。

新型コロナウイルス感染症拡大以降も株式保有者の41.7%は、「以前とは変わらず、投資活動を続けている」と回答しています。
「株式の投資額を増やした」(15.1%)、「この機会にはじめて株式を購入した」(2.4%)を含めると、約6割(59.2%)です!

「この機会にはじめて株式を購入した」と回答した方は全体で2.4%、年代が下がると顕著になり20代~30代の方は7.1%もいます!
積極的に投資をしている人も若年層では32%を超えています。

様子を見る方が多い一方で株式の保有を減らす行動をした方は少なく5.2%しかいません!
コロナ禍でも個人投資家の投資マインドが下がるどころか、上がっていることがわかりますね

まとめ

それでは、個人投資家についてまとめてみましょう!

①平均年収は423万円と日本人の平均年収と変わらない
②金融資産の平均所有額は年代が上がると増え、全体の平均は1,610万円
③金融リテラシとー年収と資産額は相関関係があり、金融リテラシーが高いほど増える
④コロナ禍でも株式を売却した人は少数。むしろ始める方や増やす方が多い
個人投資家がどんな人かわかりましたでしょうか?
年収は普通ですし、長期投資をすればするほど資産額が増えているのがわかります。
そして、日本に足りないのは金融リテラシーです。
コロナ禍で新しく投資を始めている方も増えています。
投資のすそ野が広がっている中、今必要なのは金融リテラシーを高める事ではないでしょうか?
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