残業時間が100時間超え。1日の生活と残業代はどうなるのか?

  • 2021年11月28日
  • 仕事
  • 227View
  • 0件

今や違法となった残業時間100時間。
管理職となり久々に経験をしました。

2019年4月から残業時間の上限を「月に100時間」、「年720時間」、「2~6か月の平均が80時間」になりました。
しかし、管理職は関係がない為100時間を突破しても違法にはなりません。

この残業100時間というのはどういう働き方でしょうか?

実際に残業時間が100時間オーバーしたときの生活と、もし残業代をもらえたらどうなるでしょうか?

100時間残業だと会社に何時間いるのか

残業時間が100時間を超えると、どれくらい会社にいるのでしょうか?

一か月の所定労働時間を見てみましょう!
所定労働時間は週40時間です。
31日ですと、1か月は4.43週間になりますので4.43週×40時間で月間に約177時間所定労働となります。

177時間は残業が付かない業務時間の最大時間となります。
残業が100時間ということは177時間+100時間で月間で277時間の労働です。
277時間の労働がどれだけのものかを思い出しただけでもぞっとしています(笑)

そこに休憩時間を1時間/日加えると、残業時間が100時間になる場合は会社に300時間もいる計算になります。

月に300時間会社にいると生活はどうなるのか?

月に277時間労働の1日を見てみましょう。

277時間を日曜日4日と土曜を半分の2日休みとして休日以外の25日で割ってみましょう。
なんと1日11時間の労働です
そして休憩が1時間ありますので、最低でも会社には12時間はいる計算になります。

それに通勤時間が往復で1時間ずつの2時間を足し、1日に合計14時間は仕事に拘束されている計算です

つまり、暇な時間は1日10時間程度。
睡眠時間6時間を差っ引くとわずかに4時間。

その間に、食事や入浴、トイレなどを差し引くと、寝る以外に家にいる時間はありません。
つまり仕事の日に自由時間はないと言っても過言ではありません。

残業100時間オーバーは寝る以外の生活は何もできない

100時間オーバーの翌月が80時間と管理職でなければ、違法な働き方をしています。
はっきり言って、かなりきついのが現状です。

家に帰るのは毎日午前様、もしくは23時以降です!
タクシーで帰る事も何回かありました。(タクシー代はちゃんと出ましたけど)

そんな時間からご飯を食べてお風呂に入ると寝る時間は簡単に1時は過ぎ、遅いと2時過ぎになります。
そして、翌日に6時半に起きる生活です。

それが週に6日で、土曜は1か月間で1日しか休みではなく、出勤日の勤務も休日出勤扱いではありません。
はっきり言って、月に26日もこんな生活するのは、人の生活する状況ではありません(笑)

得られる残業代を考えてみる

残業100時間で得られる対価=残業代を考えてみましょう。
管理職ですので、残業は実際には発生しません。
22時以降の深夜加算の25%は出ますが、雀の涙です。

月収30万円×12か月でボーナス抜きの年収が360万円の場合で計算してみましょう。
年間の労働時間は1900時間程度ですので、一般的なサラリーマンの時給は1,900円程度です。

残業は1.25倍になりますので、残業代の時給は2,375円となります。
2,375円×100時間で23万7,500円が残業代です。
つまり残業を100時間すると残業代だけで約24万円になります

24万円と聞くとかなり魅力的ですが、それの代償はかなり大きいです。

体はボロボロですし、慢性的な睡眠不足、病気になっても病院にすらまともに行けず、さらにつらい状況で仕事をしますので生産性は低下します。
休日は体力回復の為に、一日寝ていて何のために生きているのかを考えさせられました。
24万円程度のお金で自分の人生を台無しになるのではもったいないです!!

残業規制よりも、残業単価のアップを!

残業時間の法規制よりも、残業単価の引き上げの方が企業にとってはインパクトは強いです。

実際にアメリカでは残業代は50%増になっており、日本の25%は海外を見てもかなり低いのが実情です。

もし、残業代が1.5倍の時給になれば残業代だけで28万円、2倍になれば残業だはは2倍の38万円になる計算です。
ここまで行けば、企業は残業で人を働かせるよりも、人を雇う方が安いため、雇用の増加へシフトしていくでしょう。
賃上げをしたいのであれば、残業単価の引き上げの方が企業にとっては雇用を増やすきっかけになります。

雇用も増え経済効果は大きい上、企業の生産性も向上すると思います。
政府としては、ここを狙い目にすればいいのになぁと思います。
ともあれ、残業100時間は地獄のような日々なのは間違いありません。
このような生活はうんざりですね。
お金だけの問題ではないことを企業も政府もしっかりと理解してもらいたいです!

転職を真剣に考えている!

こんな生活はもう嫌なのではと思うか方も多いでしょう!
はっきり言ってもう嫌です(笑)

という訳で、転職活動を開始しました。
働くこと自体は好きですので、残業をなくすつもりはありませんが100時間ともなると話は変わってきます(笑)

MSジャパンとビズリーチに登録をして、経理職としてのキャリアを考えていきたいと思っています。

残業時間が100時間超え。1日の生活と残業代はどうなるのか?のまとめ

それでは100時間残業すると生活や残業代がどうなるかをまとめてみましょう。

①残業時間100時間だと、会社に月300時間いる計算
②毎日12時間ほど会社にいることになる。
③睡眠時間を引くと、自由な時間はわずかに1日4時間
④残業100時間だと残業代は24万円ほどだが、お金の問題ではない
⑤日本の残業代は諸外国よりも低く、時間規制よりも残業代の単価を上げた方が雇用効果は高い
⑥この生活を続けられないので、転職活動を開始
転職を考えたことを過去にもありますが、はっきりって今回は今まで以上に本気です!
100時間の残業はかなりきついですし、この生活が続くと思うと暗くなります(笑)
転職の傍らブログと投資はしっかりと続けていきます!
経理職として、キャリアアップをどうするかを真剣に考えていきたいと思います。
最新情報をチェックしよう!