率直に聞けないが気になることは周りの年収やお金のことです。
気にはなりますが、どれくらい稼いでいるかを聞くことは憚られます。
そこで知りたいのは日本人の平均がどれくらい稼いでいるかですね!
自分自身の年収が平均より、高いか低いかを統計調査を使えば判断することができます。
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」によると、世帯年収の平均は552万円という結果でした。
思ったよりも高いなぁと思って、統計調査の内容を調べてみると、やはり552万円は高すぎる結果だとわかりました
2018年の平均世帯年収は552万円
2018年の世帯年収の平均は552万円です。
2010年からの年収の推移を見てみましょう。
2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
538.0 | 548.2 | 537.2 | 528.9 | 541.9 | 545.4 | 560.2 | 551.6 | 552.3 |
△2.1 | 1.9 | △2.0 | △1.5 | 2.5 | 0.6 | 2.7 | △1.5 | 0.1 |
2017年と比べて2018年は1年間で7千円とちょっとだけ増加しています。
バブル崩壊後の1994に世帯年収664万円を記録してからは少しずつ下落しており、ここ20年ほどで見ると100万円も下がっています。
確かに自分の親世代の暮らしや小さいころの暮らしを思い出してみると、今よりも裕福だったなと思うところがありますね。
世帯年収を552万円という数字は、高齢者世帯などを含めた全世帯です。
そう考えると552万円は高いなぁと感想を持った人は良い勘をしています!
実は60%以上の世帯は平均世帯年収以下の世帯なのです!
世帯年収の中央値は437万円まで下がる
それでは、平均値ではなく中央値だったら世帯年収はいくらになるかを見てみましょう。
世帯年収の中央値は437万円と平均と比べて115万円も下がります。
なぜ中央値は平均値よりも大きく下がるのでしょうか?
それは中央値と平均値の違いが大きく関わっています。
それでは、中央値がどのような数値かを見てみましょう。
まず、平均値とはデータの総和をデータ数で割ったものです。
一方で中央値とはデータを小さい順に並べて、真ん中に来る値のことを言います。
例えば、5、10、12、15、18、20の平均は(5+10+12+15+18)/5のですので平均は12となります。
一方で、中央値は小さい順に並べて真ん中ですのでこちらも12になります。
数字のバラツキが少ない場合は平均値と中央値はそこまで変わらない数字になります。
しかし、バラツキが大きい場合はどうなるでしょうか?
下記の例を見てみましょう。
1、2、3、4、100の場合、平均値は22となり、中央値は3となります。
実は世帯年収も同様のことが起きています。
世帯年収が1,000万円以上の世帯ははなんと12.1%
世帯年収が1,000万円と言うと、世間的には比較的裕福な世帯と呼べます。
年収1000万円を一人でもらえるとすると、ある程度の大企業の課長・部長クラス以上にならないとも稼ぐことができません。
また共働き世帯でも一人500万円ずつ稼ぐ必要がありますので、1000万円を超えるとなると結構なハードです。
それでは、1,000万円を超える世帯がどれくらいあるか、世帯年収の100万円単位の分布を見てみましょう!
※2019年 国民生活基礎調査の概況より
世帯年収で最も多いの200万円台で13.6%の一方で、1000万円以上の世帯が12.1%もいます。
つまり世帯年収が1,000万円以上の比較的裕福なお金持世帯が8世帯に1世帯もいる計算です。
この世帯年収が,000万円以上の世帯が世帯年収の平均を押し上げています。
グラフを見ても、世帯年収が低い左側の棒グラフが高くなっており、日本の世帯年収はバラツキが高いということです。
結果として、平均世帯年収以下の世帯が61.1%と6割以上の世帯が平均以下です。
満足な世帯年収は700万円以上!
それでは、平均的な世帯年収はいくらになるでしょうか?
ちょうど真ん中くらいと考えると、中央値の437万円を超えれば平均的な世帯年収と言えるでしょう!
目指すとすれば、中央値を若干超えて440万円当たりであれば、まぁ平均的な世帯かなという状況です。
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研の調査結果では世帯年収の満足感に対する調査をしています。
「満足」と回答した人が48.3%と半数近くだった一方、「不満」と回答した人も40.3%と4割を超えていました。
やっぱりの結果ですが、世帯年収額別で見ると世帯年収額が高くなるにつれ、満足度が上昇する傾向が顕著です。
世帯年収が500万未満の層では「満足」は22.9%ですが、900万以上の層では「満足」は76.2%と、満足度に3倍以上の開きが出ています。
約半数が満足するのは700万~900万円の世帯で「満足」が52.5%となっています。
旦那さんにはちょっと辛いかもしれませんが、奥様を満足させる年収は700万円と若干高めです。
もちろん、一人でこの年収は厳しいですので、共働きなどをして世帯年収を高める必要がありますね。
まとめ
今回は世帯年収に対する調査を調べていました。
世帯年収をまとめてみましょう!
②世帯年収1,000万円以上が12%を超えるが、平均552万円以下の世帯は60%以上
③世帯年収1,000万円以上の世帯が平均値を押し上げている。
④奥様が満足する世帯年収は700万円
上記の結果になりました。
気になるお隣のお財布事情がこれで少しわかりましたね。
世帯年収は440万円ほどあれば、平均以上!
もし奥様を満足させたいのであれば、700万円を目指していきましょう!