SBI証券が新しい投資信託シリーズを発表しました。
業界最安値のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを今回、SBI・Vシリーズと名前を改めた上で、さらに2本のファンドが新たに2021年6月29日に設定されることになりました。
格安投資信託競争が激化している中で、この2本の投資信託の影響力が増しそうですね!
SBI・Vシリーズとは
まずはSBI・Vシリーズとは何かを見てみましょう!
SBI証券と世界最大級の投資会社のバンガード社が手を組んでいる長期の資産形成を応援する低コストのインデックスファンドシリーズです。
いずれもバンガード社がアメリカで上場しているETFに投資をしています。
2021年5月現在ではSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(変更後はSBI・V・S&P500インデックス・ファンド)の1本を提供しています。
S&P500に投資するインデックスファンドで信託報酬が0.0938%と0.1%を下回る水準で格安投資信託業界のリーダーとなっています。
それでは、SBI・Vシリーズの3つのファンドを見てみましょう。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
まずはすでに運用しているSBI・V・S&P500インデックス・ファンドの特徴です。
✔ 信託報酬 年0.0938%
✔ 参照ETF バンガード・S&P500 ETF(VOO)
最近では投資ブロガーの中では無敵と呼ばれるS&P500に投資をする投資信託です。
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出され、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです
日本の株式相場は全然伸びませんがS&P500は長年にわたって最高値を更新し続けています。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
次に新設される一つ目の投資信託であるSBI・V・全米株式インデックス・ファンドの特徴です。
✔ 信託報酬 年0.0938%
✔ 参照ETF バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
つまり、アメリカの株式をまるっと購入するということです。
業界最低水準となっています!
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド
次に新設される二つ目の投資信託であるSBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドの特徴です。
✔ 信託報酬 年0.1238%
✔ 参照ETF バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
楽天の格安ファンドと比較!
同様のコンセプトで楽天証券でも取り扱いをしている楽天・バンガード・ファンドシリーズがあります。
楽天・バンガード・ファンドシリーズと比較をしてみました。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド VS 楽天・全米株式インデックス・ファンド
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産 |
SBI・V・全米株式 | 年0.0938% | – |
楽天・全米株式 | 年0.1620% | 2,738億円 |
VTI(ETF) | 年0.0300% | 24.3兆円 |
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド VS 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産 |
SBI・V・米国高配当株式 | 年0.1238% | – |
楽天・米国高配当株式 | 年0.192% | 47億円 |
VYM(ETF) | 年0.0600% | 4兆円 |
いずれもSBI・Vシリーズの方が信託報酬は低いという結果となっています。
もちろん後発の投資信託ですので、同様のコンセプトを持つ投資信託よりは安くしていくのは当たり前です。
どちらも本場のアメリカETFには信託報酬は負けますが、ドルへの転換が必要な点や投資のしやすさを考えると、十分に魅力はありますね。
SBI・Vシリーズのまとめ
それではSBI・Vシリーズをまとめてみましょう。
✔6月29日 よりSBI・Vシリーズが2つのファンドを販売開始。合計3本に!
✔アメリカ全株式と高配当株式が追加
✔楽天バンガードシリーズと比べても低い信託報酬
✔さらに低価格競争が激化しそう
PayPay投信インデックスファンドシリーズも販売が開始され、今まで以上に投資信託業界は低コスト合戦になっています。
楽天証券もこれにあわせて、楽天・バンガード・ファンドシリーズの値下げを検討しているに違いありません!
まずはSBI証券が先に進んでいますね!
これからの状況にも注視していきましょう!