日本に個人投資家は何人いるのか?投資人口を調査してみた!

日本は個人投資家の人口を増やす政策を行っています。
2020年もコロナ禍の影響により個人投資家は増えていまが、まだまだ投資は根付いていないように感じています。
さて、その日本に個人投資家が何人いるかを調べてみました。

個人株主数は5,672万人

まず最初に見たのは東京証券取引所の調査です。
2019年度株式分布状況調査の調査結果について <要約版>によると、2020年3月末時点で日本の個人株主数は5,672万人です。
対前年199万人の増加となりました。

これだけ見ると、日本の1.2億人の半分近くが投資をしている様に見えますが、あくまでも個人株主数です。
1人で10銘柄を持っていると、10人で換算されますので実際はもっと少ないのが現状でしょう!

面白いのが、個人株主数の推移と要因です。

個人株主数は2005年の4,000万人から年々増え続け、14年1,600万人増加しています。
要因としては、単元株の引き下げにより低い資金でも株主になれることや、大型IPOにより株主数が増えたことが大きいです。
個人的には、IPOよりも売買価額を引き下げることによる株主数増加が増えてほしいですね。

ユニクロのファーストリテイリングなどは単元株100株を買うのに1,000万円の資金が必要ですし、任天堂も600万円ほど必要です。

東証も望ましい投資単位の水準は5万円以上50万円未満と明示しています。
すでに93%の上場企業がその範囲内です。
個人投資家の参入を狙いたいのであれば、もっとこの対応を進めてほしいですね!

個人株主数の実態は1,337万人程度

次の資料は日本証券業協会(JSDA)の資料です。
先ほどの東証の資料では一人で複数銘柄を持っている場合は、複数カウントされていました。
しかしJSDAの資料では、名寄せ後の個人株主数の記載がありました。

個人株主数は1,337万人となりました。

これは名寄せ後の数字ですので、ほとんど実態に即している数字と言えるでしょう!
つまり、日本の人口の10%程度が株式投資をしている計算となります

今までは推計データを使っていましたが、2020年5月に公表された数字はほぼ実数になったとのことなので、これが答えになりそうですね!
㈱証券保管振替機構の数字を使っていますが、この資料が結構面白そうなので、もう少し読み込んでみたいと思います!

証券口座数1年間で180万口座も増加!

コロナ禍で証券口座数は増加の一途です。

日本証券業協会の会員の主要勘定及び顧客口座数等によると、個人で2020年12月時点で2,637万口座もあります。
1年前の2019年12月時点では2,458万口座でしたので、この1年間で180万口座も増えた計算になります。

実際にSBI証券は2020年3月時点では542万口座でしたが、2020年12月時点では638万口座と96万口座も増加しています。
楽天証券も同様に2020年3月時点では370万口座から、2020年12月時点では472万口座と大幅に増加しています。

気になるのは日本証券業協会の口座数の増加をSBI証券楽天証券の増加口座数を足すと超えてしまうということです。
日本証券業協会の注意書きに「2.「顧客口座数」は、保護預り残高のない口座を除く。」と記載があるので、口座を作ったが、稼働していない口座が一定数あるということでしょう。

どちらにしても、口座数については大幅に増加をしており、投資を行いたい投資家は増加の一途をたどっています!

日本の個人投資家数のまとめ

それでは最後に日本の個人投資家数をまとめてみましょう。

①日本の個人投資家数は約1337万人
②コロナ禍で個人投資家数は増加
③特に、ネット証券の口座数の増加は著しい!
個人投資家数はコロナ禍で大きく増加をしています。
2021年はLINE証券SBIネオモバイル証券などの少額で株式投資ができるスマホ証券のブームが来ています。
2021年も個人投資家数はどんどん増えていくでしょう。
私としても投資家のすそ野が広がっていくことは非常にうれしいことです。
これからも個人投資家がどんどん増えていくのを願うばかりですね!
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