ヘッジファンドに戦いを挑んでも個人投資家は絶対に勝てないと言われています。
その理由はヘッジファンドの資金量がとてつもなく巨大だからです。
ヘッジファンドに個人投資家が勝利することなのどあり得るのでしょうか?
答えとしてはあり得ます!
2021年1月28日にアメリカで個人投資家がSNSを駆使してヘッジファンドに勝利をしたからです!
1月28日にアメリカのゲームストップの株式が急騰!
2021年1月28日にアメリカのゲームソフト販売をするゲームストップの株価が急騰しました。
ゲームストップはショッピングモールでビデオゲームのパッケージソフトを売る衰退しつつある企業です。
いわゆるオールドエコノミーと呼べる銘柄でしょう。
そのゲームストップの株価は1月28日の午前に過去52週間の最安値である2.57ドルから1万8693.77%上げて483ドルを記録しています。
つまり、1年間の一番安い株価から約188倍になったということです!!
100株持っている人はなんと2.5万円が480万円になる計算です!
そんなオールドエコノミーのゲームストップがなぜここまで急騰したのでしょうか?
決して、新しいゲームソフトが出たわけでも、ゲームストップが斬新なサービスを発表したからではありません。
それは、ヘッジファンドと個人投資家の戦いの結果、個人投資家が勝利をした結果、株価が急騰しました!
Redditで個人投資家が結託!
ゲームストップは空売りが多く、ヘッジファンドなどが株価下落を見越して空売りで利益を狙っていました。
つまりはゲームストップはヘッジファンドのカモにされていたということですね。
そこでヘッジファンドに大損させる目的で、Redditで意気投合したアマチュア投資家集団WallStreetBetsが株価を吊り上げを狙いました!
さらにテスラのイーロン・マスクがツイートで実況したことでさらに話題になり、普通の個人投資家なども株価を上げる作戦に加勢!
その結果、ゲームストップの株価は急上昇し、ヘッジファンドは大損をする結果になっています!
空売りをした場合は、買い戻す必要があります。
100円で空売りをして、株価が上昇して200円で買い戻す場合は100円の損になります。
今回は最大で180倍以上になっていますので、空売りを仕掛けたヘッジファンドMelvin Capitalが非常に大きな損失を伴う買い戻しに追い込まれたということですね。
大手金融機関が牛耳る「ウォール街」を個人投資家が屈服させたとして、業界関係者から「金融界のフランス革命」(米ブルームバーグ通信)と話題になっています!
健全な相場とは言えないが、ヘッジファンドは元々不健全
今回のこのゲームストップの騒動はアメリカだけでなく、話題になっています。
その理由はこの作戦がありかなしかということです。
個人投資家の大量の投機的取引が相場を不透明にしていると言われていますし、株価を吊り上げる行為は市場の健全性を考えると良いことではありません。
株価は自律的に調整されるべきであって、マーケットはそれを望んでいるのはわかります。
しかし、もともとヘッジファンドの大量の空売りはマーケットをヘッジファンドが作っている行為であるため、相場を不健全にしている行為です。
ヘッジファンドが市場を不健全にするのは良くて、個人投資家が結託して市場を不健全にすることが悪い理由はありません。
今回の大きな成果はヘッジファンドとは言えども、SNSを駆使されると個人投資家に負ける可能性があるという事実です!
コロナ禍+SNSの発展で個人投資家は勝利できた!
ロビンフッドという手数料無料の投資アプリでアメリカではコロナ禍でミレニアル世代に人気のあるアプリです。
今回はそのロビンフッドを使って非常に多くの株式が売買されており、今回の個人投資家の勝利は今だからできる要素が大きいです。
コロナ禍で投資ブームが起き若い個人投資家が増え、RedditというSNSがあったからこそ勝利できたと言えるでしょう!
つまり、今回の個人投資家の勝利はSNSという若者文化が生み出した勝利ですね!
まとめ
それでは今回のゲームストップの騒動をまとめてみましょう
②SNS、無料投資アプリを通じて個人投資家が勝利
③市場は今回の騒動で市場の不健全さに警戒感
④個人的な意見ではもともとヘッジファンドも不健全さがあるので、問題にする必要はない!
ヘッジファンドは資金量の多さから、個人投資家は絶対に勝てないと言われていました。
一つ一つは小さな力ですが、まさにちりも積もれば山となるという状況ですね!
(もしくはスイミーや風車とドンキホーテともいえるでしょうw)