IPOを行う個人投資家が必ずと言って良いほど口座を持っているのが、SBI証券です!
私自身も口座を持っておりますが、いまだにIPOが当たらずにIPOチャレンジポイントが貯まっています(笑)
さて、そのSBI証券のIPOの抽選配分比率が2021年1月15日から変更になることをご存知でしょうか?
新しく取引状況等による枠ができました。
どのように変更になるか見てみましょう!
SBI証券の現状の抽選比率
それではまず、現状の配分比率を見てみましょう。
原則として、個人のお客様への配分予定数量の70%については、抽選により配分先を決定いたします。
また、残りの30%については、3.(1)[6]に定める、当社IPOチャレンジポイントに基づく方法により配分先を決定いたします。
(SBI証券HPより)
単純に言うと下記となります。
- 完全抽選 70%
- IPOチャレンジポイント 30%
このような配分になります。
完全抽選枠は資金力勝負
一番比率が高い枠は完全抽選枠です。
完全抽選枠は申し込み数1単元ごと1口となり乱数が降られ、当選する仕組みです。
つまり、100単元を申し込める資金があれば、1単元しか申し込めない人の100倍も当たりやすくなります。
1単元10万円の株式の場合、10万円しかない人は1口、1億円ある人は1,000口の抽選です。
その為、完全抽選枠は資金力が多い人ほど当選しやすくなる仕組みです。
私のような弱小投資家では当たる確率がどうしても低くなってしまいます。
IPOチャレンジポイント枠は継続性の勝負
一方で残りの30%はIPOチャレンジポイントとなります。
IPOチャレンジポイントはIPOの申込みが外れるごとに1銘柄につき1ポイントが貯まります。
これは、1単元ごとではない為、資金力があろうとなかろうと1ポイントです。
そして、IPOチャレンジポイント枠はIPOの申込み時に、使ったポイントが多い順にIPOに当選する仕組みです。
つまり、10ポイント(10敗)している方よりも100ポイント(100敗)している方の方が当たりやすくなります。
IPOチャレンジポイントはどれくらい負けてきたか、どれくらいIPOを継続して申し込みをしているかが勝負になります。
2021年からIPOの抽選枠がどう変わるか
それでは2021年1月15日からIPOの抽選枠がどう変わるかを見てみましょう。
原則として、個人のお客様への配分予定数量の 60%については、抽選により配分先を決定いたします。
また、残りの 30%については、3.(1)[6]に定める、当社 IPO チャレンジポイントに基づく方法により配分先を決定いたします。
更に残りの 10%については、(前述の方法により配分されなかったお客様のお申込分を対象に、)お客様の投資についての知識・経験・資力といった「適合性の原則」の徹底を留意しつつ、当社との取引状況等を踏まえて当社が定めた配分基準に従い配分先を決定いたします。
(SBI証券HPより)
つまりどういうことかというと下記となります。
- 完全抽選 60%
- IPOチャレンジポイント 30%
- 取引状況 10%
新しく、適合性の原則を徹底しつつ取引状況等による配分が組み込まれました。
取引状況等の意味はSBI証券より正式リリースはされていませんが、手数料や保有資産、NISA口座開設などSBI証券への貢献度合いということでしょう!
私自身もNISA口座でちょこちょことSBI証券と取引をしていますが、大口顧客ではないですね(笑)
SBI証券の抽選比率新旧比較
それでは、最後にSBI証券の抽選比率の新旧比較を見てみましょう。
抽選枠 | 新 (2021年以降) | 旧 (2020年まで) |
完全抽選枠 (資金量) | 60% | 70% |
IPOチャレンジポイント枠 (継続性) | 30% | 30% |
取引状況等 (貢献度) | 10% | ー |
今回の抽選枠の変更により、完全抽選枠は10%減少しました。
この影響がどのようになるのか、2021年のIPOは注目ですね!
改善になるのか、改悪になるのかまだ判断はできません!
ただ、うれしいことにIPOチャレンジポイント枠は減少していません!
つまり、継続的にSBI証券でIPOに申し込みをし続ければ、いつかはIPOに当選できるということです!
抽選枠が変わったとはいえ、IPO投資家にとって、SBI証券が必須なのはかわりませんね!